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プロゴルファー石川遼選手冬季合宿潜入リポートin沖縄

ゴルフアイランドオキナワに石川遼選手がやってきた!

 1月から米国ツアーが再開し、国内ゴルフも琉球ゴルフ倶楽部で開催された「ダイキンオーキッドレディースゴルフトーナメント」を皮切りにシーズンスタート!沖縄から始まった2015年シーズン、今年も大きな盛り上がりをみせました。

 さて、そんな琉球ゴルフ倶楽部では、遡ること数か月前にあの有名なプロゴルファーが冬季合宿を行っていました。…なんと、石川遼選手です!その噂を聞きつけて、ぜひ!とお願いしたところ練習風景を見学させてもらえることになりました。12月初旬に2014年日本ツアーを終え、12月の中旬には沖縄入りしていたという石川選手。そして合宿終盤の2014年12月27日。ついに、我々が待ちに待った見学の日がやってきたのです。

1打1打を考えながら!
合宿テーマは「基礎を徹底的に」

 AM10:00に訪れたのは、琉球ゴルフ倶楽部に隣接する18ホール(par58)のミドルコース。まだオープン前のこのコースは、一般の方には開放されていないため練習環境としてはもってこいです。コースはすでにできあがっており、後は芝の細部のメンテナンスなどを行っている段階だそう。沖縄の美しい海を望む絶好のロケーションに、今からオープンが楽しみです。
早速コースに出てみると、すでに石川選手の練習はスタートしていました。現在は、バンカーからの練習中。一緒に練習しているのは、プロとジュニアの選手の方々だそうです。例年、12月のこの時期は国内練習地として沖縄を訪れている石川選手。一打一打、しっかりと感触を確かめるように皆さん一列になって練習しています。聞こえてくるのは、クラブが砂とボールに当たる音と、ボールがグリーンに落ちる音のみ…。数名で黙々と練習するなか、ふと石川選手が動きました!私たちの目は一斉に石川選手を追います。練習場所を離れて数分後、手に細いロープを持って石川選手が戻ってきました。一体何が始まるのでしょうか?

張りつめた空気が一転
笑いもあるのがRyo Ishikawa GOLF CAMP

 細いロープが四角になるように形づくり、それらをいくつか範囲が重なるようにグリーン上の旗の周辺に張り巡らせています。ジーと見つめていると…。今度は参加選手たちと何やら話し合いが始まりました。そして、一人ずつ順番に打ち出します。1人目枠外、2人目枠内、3人目枠外…、とここで、皆が一斉に「あ~」という声とともにクラブを手放し筋トレが始まったのです。…なるほど!これは2名以上が枠に入れるのを失敗すると全員で筋トレという罰ゲーム付きの練習なんですね! しばらく見学していたのですが、む、難しそう…!足腰を中心とした、厳しい筋トレ罰ゲームが回数を増していきます。9回目のトライにして、ついに成功!皆とても嬉しそうにハイタッチ!と、喜んだのも束の間、今度は枠の場所を変えたり、打つ場所を変えたりしながらゲーム形式の練習は続き、正午過ぎに午前中の練習がフィニッシュしました。

2015年は「狙う」がテーマ
遠い沖縄から応援しています!

 練習の後、多くの報道陣のインタビューに応える石川選手。2014年を振り返り、この合宿での成果なども話してくれました。明日で沖縄キャンプを終了するそうで、「その場しのぎのトレーニングではなく、シーズンを通して戦える基盤となるための練習がしっかりできている」と、充実した冬季合宿だった様子。そして、2015年は「狙う」がテーマとのこと。まっすぐ飛ばすなどではなく、ゴルフをする上で共通の、そして本来の目的である「思ったところにボールを運ぶ」ということを改めて極めたいと語ってくれました。 午後は新設ミドルコースを回りながら練習をするそうですが、潜入リポートはここまで。石川プロの練習を間近で見学できるなんて感激でした。石川選手、本当にありがとうございました!そして、2015年シーズンも頑張ってください。沖縄より応援しています!

 余談ですが、ある記者の方の質問は意外なところにも飛びました。インタビュー場所は室内だったので、靴を脱いでいたのですが…。石川選手は五本指ソックスだったのです。「いつからですか?」という質問に、「けっこう長いですね」と答えた石川選手。五本指ソックスの方がつま先でしっかり地面を掴んで力が伝わりやすいので、安定してスイングできるそうです!なるほど、これなら初心者ゴルファーでもすぐに実践できますね!早速試してみようと思ったポカポカ陽気の昼下がりでした。