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読谷村の絶景と、手づくりのぬくもりに癒される1日

沖縄ブルーを背景にいただく絶品ピッツァ

今日のメインイベントは、ずっと楽しみにしていたポタリング。その前にしっかりパワーチャージしておきたくて、読谷村の丘の上に佇むピッツァ専門店『ハッピークルーズ』へ。店内に入り、まず驚かされたのは言葉を失うほどの絶景だった。窓の向こうには目の覚めるような”沖縄ブルー”の海が広がり、眺めているだけで心が洗われてゆくのを感じる。

さわやかな海風が届くテラス席につき、さっそく2種類のピッツァをオーダー。モッツァレラやチェリートマト、バジルがのった「マルゲリータ・アルフィレット」と、パインやココナッツフレークで南国風に仕上げた「ハワイアン」をチョイスした。実はこちらのオーナー堀井さんは、かつて関東でエンジニアとして働いていたそうで、その頃の知識と経験を活かして世界にひとつの”トリプル遠赤外線石窯オーブン”を独自開発したのだという。自慢の石窯オーブンで焼き上げた自家製ピッツァは、外はパリッと香ばしく、中はふんわりもっちりの絶品だった。


マウンテンバイクで観光&冒険の旅へ

13:00からは、いよいよ予約しておいたポタリングツアーに参加。インストラクターの中渡瀬直美さんと合流し、まずはマウンテンバイクの乗り方を教わる。変速ギアやブレーキの扱いにもすぐ慣れて、まず向かったのは工芸の村『やちむんの里』。一旦自転車を降り、中渡瀬さんの解説を聞きながら登り窯を見学した後、『北窯売店』というお店をのぞいてみる。沖縄の海のように青い器に目を奪われ、思わず手に取っていた。”やちむん”の焼き上げ作業の大変さを教えてもらった直後だけに、手の中の小さな器が奇跡の結晶のように思えた。

このツアーで密かに楽しみにしていたのが、さとうきび畑のデコボコ道を走ること。小石や雑草に覆われた細い農道に入り込めるのは、マウンテンバイクならではの強みだ。タイヤから伝わってくるごつごつとした振動が、アドベンチャー気分を盛り上げてくれて大興奮! 子どものようにはしゃぎながらペダルをこいでいる自分に気づいた。

さとうきびの葉や波が奏でる心地よい音、やわらかく頬をなでる風、残波岬からの絶景、手づくりの器のぬくもり……。そのすべてに癒されたポタリングツアー。3時間の旅は終わってみればあっという間で、心も身体もすっきりリフレッシュできた。


沖縄の海を身近に感じる2つの体験

『Gala青い海』は、塩づくり体験や吹きガラス体験、陶芸体験などができるエンターテイメント施設。ポタリングのゴール地点からも近かったので、帰りがけに塩づくりを体験してみることにした。

沖縄では”マース”と呼ばれ、魔除けとして持ち歩く習慣もあるという塩。塩づくり体験では、濃縮された沖縄の海水を石鍋に入れ、炭火でじわじわと水分を蒸発させて塩を取り出していく。焦げないようにかき混ぜながら、海水がふつふつ沸き立つ様子を見ているのが楽しい。混ぜ方によって塩の味や形が変わるそうだが、まろやかで味わい深い自分だけの塩ができて大満足! 持ち帰り用に用意された小さな壺に入れて、自分へのおみやげにした。

せっかくだから、すぐ近くにある『さんご畑』にも立ち寄ってみた。敷地内には沖縄の海の生態系を再現した人工プールがあり、約5万株のサンゴをはじめ、魚や貝、エビなどの生物が共存している。ここで養殖されたサンゴは、やがて海へと移植されるのだそう。「元気に大きく育ってね」と心の中でそっとつぶやき、沖縄の海の未来に想いを馳せた。

サイクリングはもちろん、そこに付随するたくさんの体験も楽しめる。そのすべてを含めてポタリング。このアクティビティーの魅力に、なんだかハマってしまいそうだ。

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